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中国ドラマ「始皇帝 天下統一」感想~ガチガチ硬派の歴史大作

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始皇帝天下統一」 大秦賦 2020年 央视网 、腾讯视频

★★★★☆

面白かったです!

78話と長編ですが、毎回続きが楽しみだったので長さに対する苦痛は感じませんでした。

序盤からかなり緊迫した重要な場面でしたので、すぐに入りこめました。歴史的な事柄もさることながら、登場人物一人一人が丁寧に描かれているので人間ドラマ、家族のドラマとしても面白いです。

登場人物は多いですが、重要人物はおのずとわかってくるのでその人だけ覚えて、それほど混乱なく見ました。

憎まれ役と思える人も、それほどどぎつくなかったのが良かったです。それもあって終始落ち着いて見られたことも良かったです。

嬴政(えい・せい)=後の始皇帝による天下統一の経緯は分かっているつもりでしたが、こんなにも長い間我慢し葛藤や苦悩があったのかと改めて知りました。そして天下統一を成し遂げたことの重さを感じました。

歴史的に知られているエピソードも入っていて盛り上がりもあり、最後まで飽きずに見られました。

戦いのシーンは思っていたほどありませんでしたが、大掛かりなセットやエキストラの多さを見ると圧倒されます。臨場感あふれる迫力あるシーンになっていました。一部CGかな?という所もありましたが、それにしてもスケールの大きさを感じました。製作費も165億円と莫大な作品です。

キャストも演技派ぞろい、安定した演技で骨太な作品になっています。衣装も素晴らしく特に兵士たちの出で立ちは兵馬俑そのものでリアルに感じられました。

歴史大作でありながら肩もこらず見られるというのも魅力です。

ただ天下統一に向かって本格的に動き出すのは折り返しを過ぎてからです。少し前半が長かったかなという印象。前半に比べると最後は少し駆け足だったようにも見えて、後半もっとボリュームのあるものにしていれば更に迫力も感じただろう思います。

それでも最初から最後まで他の作品とは比べ物にならないくらい丁寧に描かれているので理解も深まり勉強になりました。

画像:sohu.com

嬴政(えい・せい)/始皇帝張魯一 ( チャン・ルーイー )
呂不韋(りょふい)=段奕宏 (ドアン・イーホン)
李斯(りし)=李乃文 ( リー・ナイウェン)
趙姫(ちょうき)=朱珠 (チュウ・チュウ)

紀元前259年、秦は趙の都・邯鄲に攻め込んでいた。

邯鄲には秦の皇子・嬴異人(えい・いじん)が人質として拘束されていて、この戦いの中で妻の趙姫との間に息子の政(せい)が生まれる。

嬴異人は商人の呂不韋(りょふい)に諭され、共に邯鄲から脱出する。しかし、妻と息子は邯鄲に取り残されてしまった。

追っ手を振り切り異人と呂不韋はなんとか秦の都・咸陽にたどり着いたが、後継者を狙う異母兄弟に命を狙われ王宮にたどり着くことが出来ない。そして異人は牢獄に隠れることに。

呂不韋は太子・安国君の妻であり最も寵愛を受けている華陽夫人に面会し、嬴異人を養子に薦める。人質となり8年間も秦国に貢献してきたと力説した。

異人は華陽夫人から新しい名前・子楚を与えられた。そして養子にする条件として韓の国の王女を娶るように言われ・・。

そんな折、趙姫と政も戻って来る。

七雄戦国時代、長きに渡り戦火で苦しむ人々に安寧な暮らしをと願い、天下統一を目指した秦の嬴政の波乱万丈の物語。

始皇帝 天下統一 | ドラマ | BS11(イレブン)|全番組が無料放送

以下ネタバレあります。

画像:百度百科

地図を見て改めて、七雄と言っても国の大きさがかなり違うことに驚きました。小さな国はやはり均衡を保つために知恵も使ったでしょう。それにしても紀元前の話ですから、中国の歴史の厚みを感じます。七雄時代は日本では縄文時代末期から弥生時代の初めです。

①嬴政(えい・せい)
子供の頃は苦労を強いられ、皇帝になれば我慢を強いられ、それに耐えた精神力が凄いと感心しました。

王位に着いたのは13歳、右も左もわからなかったと言えばそうでしょうが、長い間耐えたのは先を見据える賢さがあったのか。生き残る術だったのかもしれません。力のない王の命はいかに危ういか・・考えただけでも恐ろしいです。

例えば文字の統一とか治水とか郡県制とか、ただ単純にトップに君臨したいという事ではなく、本当に政治、国や民をよく考えている人でした。人を見る目も優れていて良い人を傍に置いていました。

そういう嬴政自身がこの時代の奇跡だったような気もします。

演じたチャン・ルーイーは少しスマート過ぎる気もしましたが、秦の衣装も良く似合って、最後はどっしりとした皇帝の威厳も感じさせてくれました。

②嫪毐(ろうあい)
思っていた以上に嫪毐の件が長く、これほどしっかりと嫪毐と向き合ったことはありませんでした。この部分はいささか長すぎたような気がします。

嫪毐は呂不韋に操られていただけで考えのないガサツで愚鈍な人のように思っていましたが、愚鈍ではなく浅知恵でした。人間ここまでいい気になってはいけないなという見本のような人でした。

ただエピソードとしては一番面白かったかも。自分の子供の事は愛していたようだけど絶対に許されることでもないし、振り返れば運命にもてあそばれたような人。

自業自得ですが元は呂不韋の策だし、気の毒な気もしました。

荊軻による暗殺
荊軻(けいか)は嬴政(えい・せい)の暗殺を企てて失敗します。このシーンが迫力がって面白かったしとても印象に残りました。

本当に間一髪、危なかったという事もありますが、史実に描かれているような展開があり、真に迫った演技も相まって見ごたえのあるシーンになっていました。

刺客である荊軻はこのことで後世まで名を遺しましたが、なんて無謀な事をしたのかと思わざるを得ません。

ただ、勢力を拡大する秦=嬴政を何とかしなければというのは他国の共通認識であったと思います。荊軻が暗殺に成功したとしても自分の命は無いだろうし、それを思うと大きな志を持って決行したことが切なくなります。

 

このような歴史上の有名なエピソードを、それに至るまでの事も含め丁寧に描いてくれていたので、本当に面白かったし引き込まれました。

他には女優のチュウ・チュウが私のイメージ通りの趙姫を演じてくれました。妖艶で美しく、なまめかしく・・とても印象に残りました。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。


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