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中国ドラマ「風起洛陽」感想~最後まで飽きさせないミステリー&アクション時代劇

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「風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~」  风起洛阳 2021年 爱奇艺

★★★★★

出だしから登場人物や情報量が多く難しかったです。とっても複雑に感じたし、ここできちんと把握していないと後がシンドイ気がして、何度か見直しました。

それでも物語が進むにつれて整理され、問題なく楽しめます。

スピード感もある展開で次々に謎が出てきて飽きることが無かったです。一つ一つの謎を解決しながら真相に近づいていく様子は緊迫感もあったし、ミステリーとしてとても面白かったです。

アクションも多めでメリハリがある内容になっていて、それも飽きずに見られた要因かもしれないです。

そして適度なロマンスもあり、ホッとできるキャラもいて全体的にバランスの取れた作品だったと思います。

ドラマのセットの出来栄えも素晴らしく、繁栄する都の賑やかな様子も夜の灯りも、情報組織の仕掛けなども印象に残りました。そしてそれほど出てこなかったけれど、お料理も興味深かったです。

さらに登場人物が皆ものすごく魅力的でした。キャラが際立ってました。

その人物像をしっかりと理解できるよう丁寧に描かれてくれているので、それぞれの考え方や思いが伝わって来ました。

そしてその人物を演じる俳優陣も素晴らしく、演技力と個々の魅力で見ごたえのある作品に仕上げてくれました。脇役の皆さんも本当に魅力的な俳優さん達です。

高秉燭(こう・へいしょく)を演じた 黄軒(ホアン・シュエン)の演技は圧巻で、この人がいての「風紀洛陽」だったなと思います。

画像:sohu.com

高秉燭(こう・へいしょく)= 黄軒(ホアン・シュエン)
百里弘毅(ひゃくり・こうき)/二郎= 王一博(ワン・イーボー)
武思月(ぶ・しげつ)=宋茜(ビクトリア/ソン・チェン)
柳然(りゅう・ぜん)=宋軼(ソン・イー)

武則天則天武后)の武周の時代。

高秉燭(こう・へいしょく)は貧民街出身。5年前に皇太子襲撃事件に遭遇した際、仲間を死なせてしまったことで自分を責めている。

仲間の復讐を誓いある闇組織を追いながら、今は検視人として働いている。目的の為なら手段を選ばない男だ。

百里弘毅(ひゃくり・こうき)は工部尚書百里延の次男で食通でも知られ、彼の料理の評価に都中が関心を寄せている。武力はイマイチだが頭の回転はすこぶる速い天才肌。

ある日、百里弘毅は文をもらい見知らぬ父娘と会うことに。密告のために来たと話すが、百里弘毅はなぜ自分を頼って来たのか見当がつかなかった。内容を聞かぬうちに二人を狙う刺客が現れ何とか逃がすが、結局見失ってしまった。

密告者のその後が気になり行方を探している百里弘毅は、突然目の前に現れた高秉燭にその父娘は死んだと聞かされた。 

一方、内衛(皇族の護衛)の武思月(ぶ・しげつ)はこの密告者殺害事件の捜査を頼まれ、密告者に見覚えがあったことから興味を持ち引き受けることにした。

その頃、勝手に決められた縁談に反発し続けていた百里弘毅は、父の願いを叶えるため、ついに柳然との婚礼の日を迎えることになった。

その頃、闇組織の手がかりが百里延にあると考えた高秉燭はこの婚礼に乗じて百里家に潜り込む算段をする。武思月は事件の容疑者である高秉燭が百里家に忍び込むと予見していた。

婚礼の日、武思月と話をした百里弘毅は胸騒ぎを覚え父の元へ駆けつけると、すでに父は息絶えており傍には高秉燭が。

高秉燭は殺したのは自分ではない、真実は自分で調べろと言い残して去ってしまった。

その後、父親の遺体を調べ刺殺ではなく毒殺されたと気づいた百里弘毅は、高秉燭は犯人ではないと推理し自ら真相究明に乗り出す。

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ | ドラマ | BS11(イレブン)|全番組が無料放送

以下ネタバレあります。

最初から最後まで本当に面白かったです。

ドラマの中心人物の高秉燭は過去の仲間の死に対して責任を感じていて、苦しみしかない5年間を過ごし、復讐だけが生きる力になっているような人です。住んでいたところでは悪者扱いで母の元へも帰れない・・。

でも芯がしっかり通った人だし、腕も立ち情も深い、女だけでなく男も惚れるような男です。

この高秉燭を黄軒(ホアン・シュエン)が見事に見せてくれました。真に迫った演技と言うだけでなく、この俳優自身の魅力も相まって素晴らしい高秉燭になっていました。

このドラマは黄軒(ホアン・シュエン)に尽きるという感じです。

高秉燭は復讐だけを考えて生きてきたのに、武思月(ぶ・しげつ)に会って愛するようになります。身分も違うし情は絶つという仕事をしているから、どうにもなれない二人です。

本来なら切なくて辛い所ですし、場合によってはタラタラ描かれがちですが、このドラマではそんなメロドラマ的な所はありません。

ほんの少しの動きや視線で心の奥がわかるという感情表現が凄いなと思いました。やはり役者さんの演技力の高さ故でしょうか。

二人とも愛し合ったところで結ばれることは無いという事がお互いにわかっていたということもあったでしょうか。気持ちは止められないけど。

いや、でもそういう迷いも二人の間には感じられなかったです。ただ見ているほうとしてはどうなるの?とも思うわけで・・。

武思月が男勝りでありながら柔らかさもあって魅力的でした。でも女であることを前面に押し出すことはなかったし、キャラ設定が良かったです。

高秉燭は腕も立つのでアクションシーンも見応えがあります。とにかくどんな時でもカッコイイ人でした。

演じた黄軒(ホアン・シュエン)に脱帽です。嵌ってましたし、良い役でした。

 

黄軒の圧倒的な演技力もあって高秉燭が魅力満載で光っているので、周りは少し見劣りするという見方も仕方が無いと思われます。でもそれは見劣りではなく丁度良い立ち位置という事なんだろうと思いました。

王一博(ワン・イーボー)が演じた百里弘毅(ひゃくり・こうき)は浮世離れしていて世の中に馴染めない、だからいつも付き従っている従者が彼を上手くフォローしていたりする。周りはお構いなしなので、ある意味猪突猛進タイプでもあります。

もちろん女性や結婚なんて事には1ミリも興味は無く、きっと彼の辞書には無い言葉。

こんな特別な個性を持った人物を王一博も上手に表現していたと思います。一歩後ろに引く感じが丁度よいと感じました。

王一博が天才肌の自己中的な人物には適役だったと思うし、十分に楽しませてもらいました。

そんな弘毅も父親に懇願されて結婚に踏み切ります。嫁いできた柳然(りゅう・ぜん)は弘毅の事が好きだし、ある意味アイドルのようでもある憧れの君に嫁いだわけだし、彼に自分がココにいるってことを知って欲しいと必死でした。

暖簾に腕押し状態が長かったけれど、彼女の気持ちや努力は可愛いと思いました。(確かにちょっとうるさかったけど)

この二人の関係性の変化はゆっくりだけれどとっても上手く描かれていて、緊張する場面が多い中では癒しでした。少しずつ変わっていく弘毅も可愛かったです。

余談ですけれど、王一博って演技派の良い役者さんとの共演が多いなと思います。それはきっと彼の財産になるし、どんどん吸収して大きな俳優になって欲しいと思ってます。

 

高秉燭と百里弘毅は初めはお互いに信用できず敵対しているように見えますが、段々それぞれを認め合うようになり、協力体制に入ります。

最後はなんとなしに話している中からも相手の重要なメッセージを理解し受け取る、そんな二人の信頼関係には鳥肌でした。他の人にはまねできない、この人あってのこの人。

こんな最強コンビと武思月が追うラスボス。終盤でどんどん悪者が成敗されていくので、なんとなく誰がラスボスなのかは予想がつきます。始めから癖のある人物でしたよね。

ラスボスがわかってからは少しあっけなく終わったなという印象がありました。せっかくだからもう少し絶望のあがきみたいなシーンも欲しかったなと・・。

ラスボスの残忍さは許せないけれど、子供の頃の苦労を思えば恨みや執念もわからないでもないです。時代が時代だけに。

 

最後には百里弘毅は官職を辞して柳然と旅に出るようで、夫婦仲も深まるでしょう。

高秉燭にとってはまた悲しい別れもあったけれど、いつか生き別れた妹に会いたいという希望のようなものもあって良い最後でした。この先の彼の人生、最後の最後まで不幸にしないで欲しい。

弘毅の側近の申非も高秉燭に協力して何度も怖い目に合った白浪も今となっては懐かしく思い出されます。良いキャラでした。

とにかく面白かったので長く感じることもなく、私はミステリーとして先が気になり夢中になってました。

ストーリーや俳優、美術面等いろいろな面で内容の濃い作品でした。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。


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